塩川の椅子張り物語 #8 大山詣り

こんにちは、椅子張り担当の塩川です。

暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
布を扱う椅子張りにとって汗は大敵なので、日々四苦八苦しながら納期とたたかっております。

 

そんな暑さから逃れる癒しの体験として、神奈川県家具協同組合の方々と、伊勢原市の「大山詣り」に行ってきました。不勉強で誘っていただくまで知りませんでしたが、「大山詣り」は江戸の人口が100万人の時代に、年間20万人もの参拝者が訪れたと言われるほど盛況な参詣であり、古典落語の演目にもなっています。

日本遺産ポータルサイト 江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣り」~

神奈川県伊勢原市 日本遺産 大山詣り

Wikipedia 大山詣り

 

旅程は


1日目 標高1,200mの大山山頂にある大山阿夫利(あふり)神社※本社にお参り、麓の宿坊にて一泊
2日目 大山の中腹にある阿夫利神社下社にて祈祷をしてもらう

大山阿夫利神社:雨降山(あふりやま)とも呼ばれる大山にある神社。大山は山上によく雲や霧が生じて雨を降らすことが多いとされたことから、雨乞いの対象としても知られていた。


このような感じで、すべて自分の脚で歩くわけではなく、途中まで車で上ったりケーブルカーを利用したりできるのですが、運動不足の私にはかなりハードな癒しの体験になりました…

 

 

「大山詣り」の参拝者の多くは「講」と呼ばれる町内会や同業者組合による団体で、皆で費用を積み立て、お参りツアーとして「大山詣り」に出かけていたという歴史があります。今回私は「濱友講」という、登拝100年以上の歴史を持つ横浜元町の「講」に誘っていただき、その重みに背筋が伸びる思いでした。

 

普段特に信心深くない私がこういうときだけお祈りするのは自分勝手かなと思いながら、できるだけ早く涼しくなりますようにと願いを込めて、御札をいただいてきました。

 

そういえば、会社のある本郷町でも先日にぎやかなお神輿の行列が。現代に息づく伝統行事、いいですね。

 


塩川

椅子張り担当

暑い夏におすすめの避暑映画は「ジャージの二人」です